「はじめての水石」を意識しながら、水石を楽しむためのポイントや道具の紹介など、具体的にまとめてみました。水石鑑賞がより楽しくなりますので、ぜひご覧ください。
はじめての水石 ~探して、飾って、楽しもう~
水石を楽しむ第一歩は、まず「石を探すこと」から始めるのがおすすめです。
海岸・山や川原を歩きながら、お気に入りの石を見つける、それが「探石(たんせき)」です。手に取った石の形や質感をじっくり観察し、「自分だけの一石」を見つける楽しさは、水石ならではの魅力のひとつです。

見つけた石は、きれいに洗って飾ってみましょう。
ちょっとした工夫を加えるだけで、石の美しさがぐっと引き立ちます。
どんな角度で置くか、どの器にのせるか、シンプルながら奥深い水石の飾り方を体験してみることで、さらに楽しみが広がります。
「探して、飾って、眺める」。そのシンプルな行為の中に、水石の奥深さが詰まっています。さあ、まずは気軽に石を探すところから始めてみませんか?
詳しくは、「はじめての水石」ページに記載しました。
このページではすいすい式の「はじめての水石」を紹介しています。
また、探石の際の注意点などものっていますので、よろしければご覧ください。
水石の前提
水石として石鑑賞を楽しむ前提として、以下の3点があげられます。
- 水石は基本的に「一つの自然石」を鑑賞するものである
- 水石は原則として「室内」で鑑賞するものである
- 水石は大きすぎず「片手で持てる程度」(を意識する)
これらの約束事があるのは、盆石をはじめ、日本にはさまざまな石の鑑賞文化が存在するためだと考えています。
私は、水石ならではの約束事を知ることは、より深く水石を楽しむことができると考えています。「なんでもあり」も魅力的ですが、ちょっとした決まり事を知ることで、「芸術文化」を学んでいるという楽しさが増すような気がするからです。
もちろん、気軽に楽しむこともとても大切に思っていますので、バランスが重要ですね。
詳細については「水石の前提」ページをご覧ください。
良い水石の基準
水石の世界では、どのような石が「良い石」とされるのでしょうか?
すいすい水石では、形や作法にこだわるわけではありませんが、石を見立てる際に「知っておくと楽しみが増す知識」だと考え調べてみました。
水石では、「質・形・色」の三つの要素に、「肌合(はだあい)・時代(じだい)」を加えた「五大要素」を基準に、石の魅力・良し悪しを見て・考え・感じ取っています。
「時代」など、普段耳にする言葉もありますが、水石においては独自の意味を持っています。それぞれの要素がどのような意味を持つのか、詳しくは「水石の五大要素」のページをご覧ください。
石を引き立てる道具と飾り方
「まずは気軽に楽しむ!」を大切にしているすいすい式では、飾る器や道具にこだわりすぎず、水石の魅力を身近に感じてもらうことを優先しています。
とはいえ私も、機会があればやはり「良い器で飾ってみたい!」と考えています。
水石を美しく引き立てるためによく使われる道具をいくつかご紹介します。
- 水盤(すいばん):水石を飾るための陶器または金属製の器
- 砂(すな):水盤に敷くための砂。川砂などが一般的
- 台座(だいざ):石の形に合わせて作られた木製の台
- 地板(じいた)類:水石を乗せたり、花台の上に敷く板や布
- 卓(たく・しょく)・花台(かだい):水盤や台座ごと水石を飾るための台や棚
- 添景(てんけい)・添配(てんぱい):人・動物・建物などの小道具(フィギア)。飾りに奥行きを加えるために添えられる
水石を飾る際には、「景(けい)を作る」「景のいい向き」といった表現がよく使われます。
「景」とは山水風景を指しますが、これらの道具も室内で「自然美」を演出するために、考え工夫しながら使われています。
道具や飾り方に関して詳しくは「水石の道具」と「水盤で水石を飾る」のページをご覧ください。
「便利な道具」で楽しい探石
多摩川で何度も探石を重ねた経験から、川原での探石に役立つ道具をご紹介します。
- 長めのバール:立ったまま石を裏返せるので、腰への負担を軽減できる。(今度孫の手を試す予定です。)
- 柄付きタワシ:すぐに表面の形状や紋様(模様)を確認できるので便利。
- 厚手のゴム手袋:ケガ防止。手が冷たくならない。簡単なよごれをこすり取れる。
このほかにも、「便利だな」と思ったものがいくつかあります。詳しくは「探石の道具」ページをご覧ください。実際に使って感じた「探石のコツ」もあわせてご紹介します!
名品展や展覧会に行ってみる
名品と呼ばれる水石を実際に目の前で見ると、写真や自分の手元で楽しんでいた水石とはまた違う、格別な魅力や感動があります。
ぜひ、地域の展示会・展覧会や名品展に足を運んで、水石の奥深さを体験してみてください。
大きな展示会の情報は、ネットやSNSで検索すれば比較的簡単に見つかります。
地域の展示会については、市区町村の広報誌や文化施設の案内などをチェックすると、思わぬ発見があるかもしれません。
水石の分類・種類について
水石にはさまざまな分類があり、それぞれの特徴に基づいて鑑賞や見立てを楽しむことができます。
文献や愛石家によってさまざまな考え方がありますが、ここでは特に分かりやすい三つの分類をご紹介します。
印象による分類
水石が醸し出す印象や表現の特徴によって分類する方法です。山水風景を感じさせるもの、動植物を思わせるもの、色や質感を味わうものなど、鑑賞者の経験や感性に寄り添った分類となります。
水石を「山水景石(さんすいけいせき)」「形象石(けいしょうせき)」「紋様石(もんようせき)」「色彩石(しきさいせき)」といった4種に分類します。
形による分類
石の形状に注目し、山・滝・島など具体的な姿に見立てて分類する方法です。自然が生み出した造形美を楽しむ水石ならではの視点、分類となります。
形による分類では水石を「遠山石(とおやまいし)」「段石(だんせき)」「土坡(どは)」「島型石(しまがたいし)」「岩潟石(いわがたいし)」「溜り石(たまりいし)」「滝石(たきいし)」「茅舎石(くずやいし)」「雨宿り石(あまやどりいし)」「姿石(すがたいし)」「紋様石(もんようせき)」と分類します。

産地による分類
川を中心とした水石の産地ごとに分類する方法です。同じ地域の石でも質感や色合いが異なり、産地ごとの個性が表れます。
日本国内だけでもその種類は50以上。近年では海外の産地も展示会で注目されるようになりました。ここでは、特に有名な産地の石をご紹介します。
- 加茂川石(かもがわいし):京都府
- 瀬田川石(せたがわいし):滋賀県
- 佐治川石(さじがわいし):鳥取県
- 古谷石(ふるやいし):和歌山県
- 神居古潭石(かむいこたんいし):北海道
*すいすい水石管理人は、東京の多摩川で探石することがほとんどです。
これらが特に知られている産地ですが、上記以外にも魅力的な石を生み出す産地はたくさんあります。より詳しい分類については、「印象・形・産地による水石の分類」ページでご紹介しています。ぜひご覧ください!








