滝石(たきいし)について

滝石

水石の「形による分類」は、石の形状に注目し、山・滝・島などの具体的な自然風景や姿に見立てて分類する方法です。

このページでは見た目でわかりやすい水石、「滝石(たきいし)」に関して紹介いたします。

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滝石(たきいし)とは

滝石(たきいし)」とは、滝の流れを思わせる脈や模様、その脈を挟み込むような形状を持つ石のことを指します。
自然の滝のように見える模様や質感が特徴で、石の表面に刻まれた白い脈・模様が水の流れを連想させ、誰が見ても滝を連想しやすい形状をしています。

貴船石の滝石 銘「仙峡」 第62回 日本水石名品展にて
貴船石 銘「仙峡」 第62回 日本水石名品展にて

名品展や写真などでいくつか滝石を拝見させていただきましたが、滝を連想させる「脈」は細めのものが好まれているようです。

脈が一条だけあり、太さを変えながらも一直線に落ちる滝を連想させる高さのある石や、低めだが数条に分かれ、緩やかに落ちる滝を思わせる石など、同じ滝石でも石ごとに個性があり魅力を感じます。

白い脈は石英や石灰質

白い滝の流れを表す脈部分は、石英や石灰質で構成されていることが多いです。そのため、滝石は龍眼石の肌合いを持つ石ともいえるでしょう。

より滝らしく見えるためには、白い脈部分が周りの石よりも低く、削れていることが望ましいと思っています。

しかし、やわらかい石灰質なら削れやすいですが、石英は非常に硬いため、自然に滝の形状=白い部分が低く削られている形状になるのはとても珍しいと考えています。

探石をしていると、底面が真っ白な石を見かけることがありますが、これは、白い石英部分を境界にして二つに割れたと考えられる石です。
そういった石を見るたびに、「もしかしたら景のいい滝石になったかもしれない」と非常に残念に思います。

なお、白い脈が石の裏表にぐるりとかかっている状態を「フンドシ滝」と呼ぶことがあるようで、調べた文献ではあまり評価されていないように感じられました。(個人的には、滝石に巡り合う確率から考えても、ぐるりフンドシ滝でも全然問題ない、もしかしたら表裏2度の滝が楽しめるのではないかと思ってます。)

滝石はなかなか見つからない

滝石は分かりやすい形状を持っていますが、数は少なく、探石ではなかなか見つからないと考えています。

私も何十回と探石に行っていますが、景のいい滝石はもちろん、滝石っぽい水石にも出会ったことがありません。
白い脈のある石はすぐに見つかりますが、写真で見る滝石のように「白い脈部分が周りの石よりも低く、削れている石」が本当に見つからないのです。

探石中は「一番見つけやすい水石と見つけにくい水石」をよく考えているのですが、今のところ滝石が見つけにく水石No1だと感じています

どうしても入手したい場合は、滝石はWEBショップやネットオークションでいただくのが早いと思います。

*【注意】:一点、注意していただきたいのですが、最近は偽のWEBショップが数多く出回っています。一見プロが作ったようなサイトですが、他のサイトの画像や会社概要などを勝手に使用し、価格だけ値引きして販売しています。
WEBショップを利用する場合は十分に注意してください。アクセスしたらサイトのURLがパッと切り変わるサイトは特に要注意です。
楽天やYahoo!などの大手サイトか有名なショップでの購入をお勧めいたします。

追記その1:多摩川の赤石は滝石になりえるか?

先日多摩川での探石で出会った石があります。

チャート系の水石で、小山の景を感じたので手に取ったのですが、見方によっては滝石にも見えそうです。

後ろから見ると滝石に見えなくもない
白い脈の名残があり、少しだけくぼんでいる
この角度でみると、流れがべたっとした感じになる
この角度でみると、流れがべたっとした感じになる
もう少し滝が細ければと思う
この角度の方が滝が細く見えていいかもしれない

水流を思わせる部分が、ほんの少しだけくぼんでいるからだと思います。

いかがでしょうか?
もう少し滝部分がが細ければと思わなくもないですが、不完全なところも味だと思います。

いずれにせよ、様々な角度で石を楽しめる水石の魅力を、また一つ感じることができました。

追記その2:「滝石」(と呼んでもよさそうな石)を見つける

先日、多摩川での探石にて、ついに「滝石」と呼んでもよさそうな石に出会うことができました。

うれしいです。

多摩川滝石

この石は少しだけですが、白い脈部分が周りの石よりも低く、削れていることが見て取れます。

引き続き、今回よりもより白い部分が削れくぼんでいる「滝石」を探していきたいと思います。

水石の形一覧

その他の水石の形は一覧ページでご確認ください。

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