水石の「形による分類」は、石の形状に注目し、山・滝・島などの具体的な自然風景や姿に見立てて分類する方法です。
このページでは、探石で比較的見つけやすいと思われる「島型石・岩潟石」に関して紹介いたします。
島型石(しまがたいし)とは
「島型石(しまがたいし)」は、島のような形をした水石です。
孤立した島や群島を思わせる景観を持ち、海にぽつねんと浮かぶ島影のように見えることがあります。形状としては、緩やかな起伏があり、周囲が低くなっているものが多いように感じます。
個人的な感想かもしれませんが、島型石は見立ての幅が広いように思います。
遠山石や土坡石としてはやや特徴が控えめな石を島型石として見立ることがよくあり、その意味で、「懐の広い石」とも言えるのではないでしょうか。
ただし、自分では島型石だと思っていても、見る人によっては違う印象を受けることも多いと思います。岩潟石との区別も難しく、どちらとして見立てるかは、人によって異なるかもしれません。
やはり、実際の景色や画像・動画を通して「景(島)」というものを知っておくと、島型石の見立てがしやすくなるのではないでしょうか。



見方には幅がありますが、銘を工夫することで、自分の感じたイメージをより伝えやすくなるかもしれません。
追記:Instagramなどで勉強していて知ったことがあります。島型石の特徴の一つが、「湾」がある・持っているというということを知りました。(岩潟石にも言えるかもしれませんが)
きちんと景が出ている「湾」をもつ島型石には、なかなか出会えないみたいです。
探石で出会ったら、画像を掲載したいと思います。
岩潟石(いわがたいし)
「岩潟石(いわがたいし)」は、岩場や海岸の風景を表現する石です。

「潟」とは入り江や湾を指す言葉であり、潮が引いた際に現れる干潟の意味も含まれます。
そのため、遠浅の波に削られたような独特の形状や、潮溜まりを思わせる凹みを持つ石が多く、海辺の荒々しさや静かな入り江の情景を想起させます。
個人的には島型石と比べると、起伏があり荒々しい印象を受けることが多いのは、波打ち際の力強い海の姿がより反映されているからかもしれません。
過去の文献では、「岩潟石には龍眼石(石の表面に白い石英や石灰質が貫入している石)がふさわしく思う」との記載もありました。龍眼の白い貫入を白波と見立ててのことです。
確かに白波が寄せる岩潟石は、景が広がり、波音が聞こえてきそうですね。
区別が難しい島型石・岩潟石
島型石と岩潟石は、区別が難しいと感じることが多いかもしれません。
『水石入門マニュアル(近代出版)』でも明確な区別は必要とされていないとされており、どちらの石と見立てるかは、個人の経験や背景によって異なる部分が大きいと思われます。
実際に名品展で撮影した画像を見返していても、島型なのか岩潟なのか判断に迷います。
下手に解釈して違っていたら、申し訳ないと思っています。
なお、探石にて自分で見つけた石は、深く考えずに気軽に区別しています。
その他、マニュアルには両石とも「水盤飾りで映える」と記されており、私も同様に感じています。荒々しい波を受けてえぐられた景を思わせる岩潟石や、海にのどかに浮かぶ景を連想させる島型石など、実際に手に取って、その魅力を感じてみたいですね。
水石の形一覧
その他の水石の形は一覧ページでご確認ください。

