揖斐川石

水石 揖斐川石
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揖斐川石(いびがわいし)とは

揖斐川石いびがわいしは、岐阜県を流れる揖斐川で採取される水石の一種です。

揖斐川は、岐阜県揖斐郡揖斐川町の冠山を水源とし、三重県へと流れる一級河川です。

そして、加茂川・瀬田川とならび、「名石三河川」の一つとして名高い揖斐川での水石の総称を「揖斐川石」といいます。

水を打った揖斐川石

揖斐川石の特徴と魅力

「名石三河川」の一つと言われるだけあり、多種多様な水石が採れることで知られています。

本流では「青石」や「蒼黒の石」をはじめ、「赤石」「真黒石」「紫雲石」「虎石」などが産出されていました。

また、支流の粕川では「酒絞」、根尾川では「孔雀石」などの良石も採れたと伝えられています。

中でも青や蒼黒系の石にはジャグレ(表面の細かな起伏)が効いた名石が多く、古くから愛石家に親しまれてきました。

良質なジャグレ石を産する揖斐川石

Instagramで揖斐川石を少し調べてみたところ、ジャグレとうねりが際立ち、景を感じさせる名石が数多く見受けられました。

蒼黒の揖斐川石は、多摩川石の蒼黒よりも、ジャグレや起伏・曲線が多い印象です。

現在では開発の影響もあり、往年のような名石と出会える機会は少ないようですが、いつか現地で探石できればと願っています。

揖斐川石でよく見られる岩石の種類

「揖斐川石」にはどういった岩石が多いのか、揖斐川の川原の岩石の種類を調べてみました。

堆積岩

  • チャート:放散虫など海洋プランクトンの殻(シリカ質)が海底に堆積してできた硬質な岩石。割れやすく、貝殻のような断口(貝殻状断口)を持ちます。白色・灰色・黒色が混ざったような色合いが多いです。
  • 礫岩(れきがん): 丸みを帯びた礫(れき/直径2mm以上の岩片)が、圧力などにより固まってできた岩石。の大きさは様々で、斑点の様にも見えます。
  • 石灰岩(せっかいがん): サンゴや貝などの炭酸カルシウムを含む生物の殻が堆積してできた岩石。白〜灰色で、塩酸をかけると二酸化炭素が発生して泡立ちます。
  • 砂岩(さがん): 砂粒(0.063〜2mm程度)が圧縮されてできた岩石。風化して赤みを帯びた石もみられます。
  • 泥岩(でいがん): 泥(粒径0.063mm未満の粘土やシルト)が堆積して固まった岩石。柔らかい岩石です。黒〜暗灰色が多いです。化石を含んでいる場合もあります。

火成岩

  • 安山岩:灰色〜黒灰色の火山岩。斑晶(大きな結晶)を含み、表面に白っぽい斑点が見えることがあります。礫として揖斐川河原に運ばれ、丸みを帯びるものが多く、節理による割れが特徴的です 。
  • 花崗岩(かこうがん): 白や黒系の鉱物が粗く混ざった、いわゆる「ごま塩模様」の岩石。深成岩で、等粒状組織を持ち、白石英や長石、黒雲母を含みます。貝月山花崗岩などが有名です。

変成岩

  • ホルンフェルス: 堆積岩がマグマの熱により変成された接触変成岩。非常に硬く緻密です。割ると貝殻状断口が見えることがあります。
  • 緑色岩(りょくしょくがん):玄武岩質溶岩変成。玄武岩などが熱水変質により緑色になった岩石。堆積岩中に混じり、緑泥石やモザミなど変成鉱物を含む暗色岩。安山岩や玄武岩の変化形と考えられます。

名品展での揖斐川石

第62回 日本水石名品展で拝見させていただいた揖斐川石です。

どっしりと構えているように見えました。

揖斐川石 第62回 日本水石名品展にて
揖斐川石 第62回 日本水石名品展にて
斜めから見た揖斐川石 第62回 日本水石名品展にて
揖斐川石 第62回 日本水石名品展にて
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