水石の「形による分類」は、石の形状に注目し、山・滝・島などの具体的な自然風景や姿に見立てて分類する方法です。
このページでは、その名の通り段々を持つ「段石(だんせき)」に関して紹介いたします。
*近年では「だんいし」と読む場合もあるようです。
*段石の画像は手に入り次第掲載します。
段石(だんせき)とは
「段石(だんせき)」は、二段以上の階段状の層を持つ水石です。この石は「土坡(どは)」と形状が似ている部分があり、時にはどちらに分類するか迷うことがあります。共通しているのは、平面部分(坡面)が見どころとなることです。水平さ・大きさ・伸びやかさがある石の方が見栄えがいいと感じます。

「段石(だんせき)」では、垂直に立った水平の面(もしくは水平に近い面)が複数連なることで「段」としての特徴が生まれます。いろいろな段があり、整然と並んでいるものから、不規則に重なり合うものまで多種多様です。個人的には、一番下の段が広くのびやかであり、二段目・三段目は多少狭くても水平で、安定感があり見ていて心地よいものが好みです。
段丘形と段崖形
段の在り方によって段丘と段崖にわけて見立てる場合があります。
段丘形
段丘形の段石は、緩やかに重なり合う層が特徴で、台地や河岸段丘(かがんだんきゅう)を思わせる形状を持ちます。(河岸段丘とは川の流れに沿って階段状に形成された地形です。)
各段は比較的広く、水平に近い形で連なっており、全体として穏やかで安定感のある印象を与えます。自然の風化や侵食によって形成されたような景観が魅力で、穏やかな棚田や丘陵地を思わせる石もあるようです。
段崖形
段崖形の段石は、垂直に近い段差が連なり、切り立った崖や断層を思わせる形状を持つのが特徴で、迫力のある石がおおいです。
高さのある段崖形は、荒々しい海岸の断崖や峡谷の壁面を想起させ、厳しさや力強さを感じさせてくれます。

形のいい段石はなかなか見つからない
一見たくさんありそうな階段状の石「段石」ですが、じつは「景のいい段石」はなかなか見つかりません。階段っぽい石はあれども面が小さかったり、一段目は立派だが2段目があまりよくないなど、どこかに納得いかない部分があることが多いです。
個人的には「土坡」の方が見つけやすいと思っており、まずは「土坡」から探してみることをお勧めします。
水石の形一覧
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