水石の「形による分類」は、石の形状に注目し、山・滝・島などの具体的な自然風景や姿に見立てて分類する方法です。
このページでは「雨宿り石」に関して紹介いたします。
雨宿り石(あまやどりいし)とは
「雨宿り石(あまやどりいし)」は、水石の一つで、石の上部が左右どちらかに「せり出している」という特徴を持つものを指します。
まるで雨宿りをしているかのような景を連想させることから、その名がつけられたと考えられます。
具体的には、屋根のようにせり出した下にできた空間は崖下のようであり、雨をしのぐ場所を感じさせる形状をしています。
なお、「上部のせり出しと支える下部のバランスが重要」と文献にあり、上部が大きすぎるのはバランスに欠くようです。
おそらく、上部が大きすぎると、重さでつぶされるような圧迫感を与えやすいからではないでしょうか。
いずれにせよ、上部のせり出しがあるため自立がとても難しい形です。
よって雨宿り石は水盤に飾るのは難し場合が多く、台座で飾るのが一般的だと思います。
丸みを帯びた「雨宿り石」は、崖下のイメージだけでなく、洞窟のような雰囲気を持つこともあります。
そういった石は、普通の雨宿り石とは異なる魅力を感じさせてくれるため、観賞する楽しみが広がります。
近年のWEBショップではあまり見かけないため、参考になる画像を見つけるのは難しいかもしれませんが、探石で上部がせり出した石を見かけたらぜひ手に取ってみてください。
多摩川で出会った雨宿り石っぽい石
追記です。
雨宿り石と見立てていいか多少不安が残りますが、「雨宿り石」っぽい石に出会ったので紹介します。


上部のせり出しがもっと薄く長く突き出していれば、緊張感が出て良かったと思いますが・・・とはいえ、海辺のホルンフェルスの崖・えぐれを感じさせてくれる石で、個人的には気に入っています。
なお、やはり水盤では自立しませんでした。

水石の形一覧
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