私が知っている水石用の砂は、「天神砂」「鞍馬砂」「能登砂」の3種です。
以前、別の考察記事でも書きましたが、現在これらの砂は非常に入手が困難な状況です。
なかでも「天神砂」は、もはや「幻の砂」とまで言われています。
(*ネット上でみかけたら偽物である可能性も高いため、購入は十分に注意する必要があると考えています)
「鞍馬砂」「能登砂」についても、Yahooオークションで時折見かける程度で、他の販売サイトではほとんど取り扱いがないようです。(みつけても多くは売り切れ状態です)
Yahooオークションでの販売価格は、希少性や需要とのバランスを考えると決して高額すぎるわけではないと思いますが、個人的なお財布事情からすると、少し躊躇してしまう金額です。
(*2025年5月現在、1キロ1250~2000円ぐらい。本年超高騰しているお米よりは安いです。)
水盤飾りに合いそうな砂を探してみた
そこで、代わりになりそうな砂をあらためて探してみることにしました。
「お財布に寄り添う水石」です。
いくつかの砂の販売サイトを検索するなかで、「甲賀砂」なる砂を発見。
説明によると「枯山水におすすめ」とのことで、侘び寂びの世界観が水石とも親和性があるのでは?と思い、試してみることにしました。
*枯山水:水を使わずに、石や砂、植物、高低差の地形などで山水の景色(海・山・川などの風景)を表現する日本庭園様式。
「甲賀砂」は、1kgあたり500円を切るお手頃価格。しかし、いきなり10kgをお試しで購入するのは少し気が引けます。
そんな中、「選べるサンプル4種類♪」というサンプルで砂を購入できることがわかり、注文してみることにしました。
今回は、以下の4種のサンプルを注文しました。
- 甲賀砂
- 伊勢砂利(2分)
- 白川砂利(2分)
- 白川さび砂利(2分)
*本当は伊勢砂の方が欲しかったのですが、注文時の選択肢に「砂」がなかったため「砂利」を選びました。
*砂は0〜3mm、2分は約6mm程度です。
すぐに送っていただけたので、届いたサンプルを早速器に入れて、飾った際の雰囲気を確認してみることに。
今回は、「蒼黒の多摩川遠山石」と「梨地のぽっこり小山(多摩川真黒石)」を使って、砂との相性をチェックしてみました。
「甲賀砂」で飾ってみた
甲賀砂を使って飾ってみました。
砂の状態
0~3㎜とのことで、小さな砂状態のものから小さく細かい砂利が入り乱れている印象です。

乾いている状態
うっすらとクリーム色に近い色合いで、少し茶色がかっています。
明るすぎず、暗すぎず。
私にとっては好みの落ち着いた色味です。




甲賀砂と鞍馬砂の飾りつけ比較
同じ石を鞍馬砂で飾った際の画像と比較してみました(画像全体の色味は、比較のために少し自動補正しています)。
「左が甲賀砂」、「右が鞍馬砂」です。
砂は両方とも乾いた状態です。

粒の大きさは別として、鞍馬砂は色が均一で整っており、フラットな印象を受けます。
(業者さんがうまく採集・ふるってくれたおかげもあると思います)
その分、砂が主張せず、石そのものに視線が集まりやすいと感じました。
鞍馬砂が水石用の砂として長く使われている理由の一つを、あらためて実感できました。
水を打った状態
水を打ってみると、色が少し濃くなり、より落ち着いた雰囲気に。
乾いた状態よりも、しっとりとした印象で、こちらの方が石との相性がよさそうに感じます。




飾ってみた感想
甲賀砂は、「水石との相性がそこまで悪くないのでは?」と感じてます。
価格と入手のしやすさも踏まえての感想です。
同時に、鞍馬砂の良さが体感・理解できた試し飾りになりました。
鞍馬砂は石が引き立つのですね。
その他、実際に飾ってみてわかったのは、「砂の粒と色がそろっていることの大切さ」。
見た目の印象にも影響しますし、石との一体感も違ってくると思いました。
甲賀砂に関しては、今後ふるいにかけて粒をそろえて飾ってみたいと思ってます。
その他取り寄せたサンプルでも飾ってみた記事はこちら
伊勢砂を篩った記事はこちら。




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