石が水に濡れた際に色が濃く美しく変化する現象を「濡れ色現象」といいます。
この変化は、石の表面に付着した水分が細かな隙間を満たし、光が乱反射しなくなるため起こる現象です。(建築の分野では「濡れ色現象」はネガティブな状態とされているみたいです)
乾いた状態では白っぽく見える石も、水に濡れると色が深まり、紋様や質感が際立ちます。
これは光の散乱が抑えられ、内部の色がより鮮明に見えるためです。
下の画像は水を打つ前と打った後の比較です。
白っぽかった石の表面が、濡れることによって濃く鮮やかな色合いになったことがわかります。



水石の鑑賞では、昔からこの濡れ色を活かした飾り方が好まれていました。
水盤に設置した石に霧吹きや如雨露で水を打つことで、より一層の風情=石の魅力を引き出せます。乾いた状態と濡れた状態を見比べたり、石が乾くさまを鑑賞したりと、石の多様な表情を楽しむのも水石鑑賞の醍醐味の一つです。
先日寒い日の朝、外に出しておいた丸みのある水石(ホルンフェルス)を部屋に入れたところ、室内の湿気でしっとりと色濃く変わっていく様を見ることができました。
また、しっとり濡れた石が、端の方からあっという間に乾いていく様子も、何とも言えない美しさがありました。
なんとか再現してもうしっとり濡れるさまを味わいたいので、今度いろいろ試してみようと思います。
探石の際よさそうな石があったら、ぜひ水を打って確認してみてください。濡れ色現象で美しい石現れると思います。


すいすいコメント