水石の「緻密さ」と「硬さ」
水石では「密度が高く硬いも石ほどよい、水石に向いている」とされています。
石に密度・硬さがあると経年変化に強くなり、またその重さから安定感が増し、どっしりとした印象をあたえることが、愛石家の方に好まれるからです。
そのため、「硬さ・密度」は「質」として水石の五大要素一つに数えられており、水石の良し悪し判断の一つとして重要視されています。
硬い石を見分ける方法
さまざまな本やサイトで「たたくと金属のような音がする」と記載されていますが、これは硬く緻密な石を見分ける方法の一つです。
他にも方法はありますが、探石の途中で簡単に確認するには、「たたいて音を確かめる」のが最もお手軽だと考えています。
ただし、砂岩のようなあまり緻密でなさそうなでも、まれに金属のような音がすることがあり、この点について以前から疑問に思っていました。
調べてみたところ、金属のような音がする理由には「石の硬さや密度」だけでなく、「形状」も関係していることが分かりました。
金属のような音がする理由
石の密度・構造・弾性が関係している
緻密な火成岩(例:サヌカイト、チャート)などは、たたくと澄んだ金属的な音を出すといわれています。いろいろ調べてみたところ、どうやら石の「密度・構造・弾性」が関係しているようです。
- 密度・構造:高密度で結晶構造が均一な石は、振動が均一に伝わるため、金属的な音がしやすい。
- 弾性率(剛性):ヤング率が高い石ほど高音が出やすい。
つまり、金属的な音がする石は「高密度」といえ、高密度の石は「硬い」=「質が良い」と考えられるのです。
ヤング率(弾性率)とは?
ヤング率(弾性率)とは、材料の剛性(硬さ)を示す物理量で、「外力を加えたときにどれだけ変形しにくいか」を示す特性値です。
このヤング率が高く(剛性が強く)、密度が小さいほど音が速く伝わります。音の伝達速度が速いと振動数(周波数)が高くなり、その結果、高音が出やすくなるという仕組みとのことでした。
石の形状「細長さ」が関係している
細長い石でも金属的な音がする場合があります。
これは「共鳴」によるもので、形状が音の振動に影響を与えるためとのことです。
- 振動モード:細長い形状の石は、縦方向の振動が発生しやすく、特定の周波数で共鳴しやすい。
- 音の反響:細長い石は音が反射しやすくなり、より澄んだ音になる可能性がある。
つまり、細長い石は形状の影響で高音を出しやすくなる可能性があり、これは「硬さ・緻密さ」とは別の要因になります。
木琴や鉄琴などは細長い形状のものをたたいて音を出しますが、基本的な原理は一緒とのことでした。
サヌカイトでは楽器も作られておりますが、形状は鍵盤打楽器に似ております。
なお、太い石は「厚みと質量があるため、振動に多くのエネルギーを要する」「内部が詰まっており、音波が吸収されやすい」という理由から共鳴しにくいとのことでした。
また、細長い砂岩は金属的な音がすることがありますが、一般的な砂岩は密度が低く(空隙・ポアスペースが多い)ため、緻密な石に比べて低い音になりやすい とのことでした。
共鳴とは
共鳴(きょうめい) とは、ある物体が外部から受ける振動や音波の周波数と 同じか、非常に近い 周波数で振動する現象を指します。
これにより、その物体の振動が増幅され、結果として 大きな振動や音量の増大が生じる ことがあります。
たたき方と留意点
実際にたたく際ですが、すこし注意が必要です。
「石」を「石」でたたくことが多いのですが、傷をつけないよう軽くたたくということです。
また、地面に置いた状態と手で持った状態・持つ場所で音が変わります。
そちらを踏まえて以下のようにたたいて音を響かせてください。
- 飾った際に底になる部分を決める
- 石の真ん中の方をつまむように軽く持つ
- 石の「端の方および底になる部分」を軽くたたく
これらの方法で、「高い音」や「澄んだ音」が響く石は、硬質で緻密なものです。
なお、最初に「底」を決める理由は、たたいた際に傷がついてもいいようにするためです。
お気に入りの石が傷ついてしまうのは避けたく、最初に底を決め、音を確認しています。
何でたたくかが決まらない
現在石ではなく何でたたくのがいいのか、いろいろ試しています。
持ち運びに便利なものがいいと思ってます。
いい道具が見つかったら、またお知らせします。


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