水石の歴史と由来

水石の歴史
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水石の歴史

日本の水石のはじまり・きっかけは、中国の愛石趣味が伝来したことにあるとされています。

その伝来時期は、14世紀半ばから末にかけての約50年間、南北朝の内乱が続いた「南北朝時代」と考えられています。

南朝初代天皇である後醍醐天皇が愛したことで知られる「夢の浮橋」も、中国から伝わった石のひとつであり、現在は徳川美術館に収蔵されています。

このような愛石趣味は、日本古来の岩石信仰(磐倉・岩倉)や独自の自然観、文化と融合しながら、独自の発展を遂げていきました。

細川流盆石 題「原 朝之富士 広重版画より」 第62回 日本水石名品展にて

室町時代(足利時代)になり、お盆の上に複数の石を配し景色を表現する「盆石」という形式が楽しまれていました。この盆石が、水石の原型と考えられています。その後、盆石の発展を経て、江戸時代には愛石趣味が広まり、庶民の間でも石の鑑賞が身近なものとなりました。

1961年(昭和36年)には「第一回日本水石名品展」が日本橋の三越百貨店で開催され、水石の人気が一気に高まりました。これを契機に全国各地で愛石会が誕生し、多くの愛石家の方が水石の魅力を楽しむようになりました。

かつては全国各地で多くの水石展示会が開催されていましたが、令和に入った現在、水石の人気は次第に衰え、展示会の開催も減少傾向にあります。しかし一方で、インターネットや流通の発展により、デジタルデータを通じた鑑賞が容易になり、気に入った石をすぐに手に取ることができる環境も整いつつあると感じています。

水石と盆石の違い

先日、WABI CHANNELにて水石と盆石の違いに関して、動画がアップされていました。

とても勉強になるのと、名品がクリアな映像で観れるので、是非ご覧ください。

すいすい水石では、WABI CHANNELにて大変勉強させていただいております。

是非チャンネル登録をしてみてください。

「水石(すいせき)」と呼ばれる理由は?

水石はなぜ「水石」というのでしょうか。

諸説あるかと思いますが、以下フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からの引用です。

水石という呼称には、水盤に入れた石に水をふりかけると色が濃くなり、美しく見えるからであるという説と、古来、日本の公家社会・武家社会の茶席などで、床の間を飾る置物として、山水景を感じとれる石として重用された「山水石」もしくは「山水景石」が省略されたものであるという説がある。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「水石」より引用

上記は代表的な説ですが、私は「水をふりかける説」のほうが「水石」という呼称の由来としてしっくりくると感じています

なぜなら、石は水を注ぐことで色や表面の形が際立ち、その美しさがより引き立つことが多いからです。さらに、水石鑑賞では、石が乾いていく様子を味わう楽しみ方もあります。こういった点から、「水石」という名前が生まれたのではないかと考えています。

水を打つ前の石肌
水を打った後の石肌

また、AIとの検証会話の中で次のような考察・説も挙げられました。

「水石の魅力のひとつは、風雨や流水によって自然に削られ、長い年月をかけて形成された形状にあります。特に『水磨礫(水磨䃯、すいまれき)』と呼ばれる、川や波によって磨かれた滑らかな石は、古くから愛石家に好まれてきました。この『水がつくる石』という特徴が『水石』という名称に結びついたとも考えられます。」

この考察・説もまた、水石の魅力を感じさせるものであり、素敵な考えだと思います。

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