「はじめての水石」は「探石」からがおすすめ
水石を始めるなら、「探石(たんせき)」から楽しんでみましょう。
探石とは、川原や山、海などで「お気に入りの石(※鉱物や宝石ではなく、自然石)」を見つけることです。いわば、自然の中での石探し。水石の第一歩として、自分だけの石を探してみるのはとても楽しいものです。
探石はどこでもできますが、まずは川原がおすすめです。 山や海に比べてアクセスしやすいため、気軽に始められるからです。
川原を歩きながら石を拾っていると、気分転換にもなり、とても気持ちがいいものです。普段は意識しないかもしれませんが、よく見ると石にはさまざまな形や模様があります。その多様さに驚く方もいるかもしれません。
のんびりと探石を楽しみながら、気に入った石をいくつか手に取ってみてください。大きさの目安としては、片手で持てる程度か、最初なので小さめの石がいいと思います。

気づけばたくさんの石を拾ってしまうかもしれませんが、持ち帰るのは特に気に入った2~3個に絞るのがポイントです。
じっくり選ぶことで、より愛着を持って「初めの水石」を楽しむことができると思います。
【注意】安心安全な探石を心がけましょう
川は急に増水することがあります。
また川底がえぐれて突然深くなっている場所もあります。
事前に天気を調べるなど安全に配慮し、無理のない範囲で探石を楽しんでください。
【注意】石の持ち帰りについて
見つけた美しい石をすべて持ち帰りたくなることもあるかと思いますが、大量に持ち帰ることは禁止されていたり、特定の場所では採取できない場合があるため、注意が必要です。
基本的に、手のひらに収まる程度の石を少量持ち帰ることは問題にならないとされています。
ただし、国立公園や保護区域では、石の採取が禁止されていることもあるため、事前にルールを確認しましょう。
また周辺環境を守るためにも、必要以上に石を採らず、自然のバランスを崩さないよう心がけることが大切です。
楽しく探石をするためにも、地域のルールを尊重しながら、水石を身近に楽しんでみてください。
より探石を楽しみたい方へ
水石の探し方・ポイントをまとめてみました。
よろしければご覧ください。
拾ってきた石をあらう
拾ってきた石には、砂や泥などの汚れがついていることが多いものです。
せっかく気に入った石なので、家に着いたらきれいにしてあげましょう。
四国の四万十川(いつか行ってみたい!)のように水が澄んだ川もありますが、私がよく行く多摩川は、昔より水質が改善したとはいえ、そこまできれいとは言えません。
見えない汚れもあるかもしれないので、タワシを使ってやさしくこすり、水でしっかり洗い流しましょう。
石の中には塩素に弱いものもあると言われています。
本来は、2~3日ほど日の光に当てて、塩素を抜いた水で洗うのが理想的ですが、「すいすい水石」における「はじめての水石」では気にしないこととしました。
ゆくゆくは準備することとして、初めのころはお手軽優先、「水道水そのまま」でいいと思ってます。
また、タワシでこするときは、中心にある金属部分が石に当たらないように注意しましょう。
知らないうちに傷をつけてしまうことがあるので、力を入れすぎず洗うのがポイントです。
*汚れがこびりついているときはゴシゴシ洗うこともあります。
石をよく観て、飾る準備をする
洗った石を手に取り、立てたり寝かせたりしながら、さまざまな角度で眺めてみましょう。
高さを変えたり、ゆっくりと向きを回転させたりすると、「この角度がしっくりくる!」という置き方が見つかるはずです。
石の魅力が一番引き立つ向きを見つけることが、水石を美しく見せるためのポイントです。



次に、「どんな器や敷物を合わせるか?」を考えてみましょう。
家の中にある小皿や小鉢、布や木の板など、身近なもので試してみるのも楽しいものです。
「すいすい水石」では、まずは本格的な飾り道具にこだわらず、気軽に飾ってみることをおすすめしています。
器を選ぶときのポイントは、「石よりも目立たないもの」や「石の魅力を引き立てるもの」を選ぶこと。
シンプルな器の方が、石の自然な風合いをより引き立ててくれます。
なお、「一つの器には一つの石」で飾ってみてください。一つの石にじっくり向き合い、その中に自然の美を見出すことが、水石の楽しみ方のひとつだからです。
また、細長い石などは「立ち姿」が美しい場合もあります。
そんなときは、深めの小鉢に砂を入れて立ててみたり、粘土や石膏で軽く支えてみたりと、工夫してみましょう。
石の個性をじっくりと観察しながら、自分なりの飾り方を見つけてみてください。
石を飾り、鑑賞する
器や飾り方、鑑賞する角度が決まったら、いよいよ飾りつけです。
水石は「室内で鑑賞するもの」なので、まずは家の中のお気に入りの場所に置いてみましょう。
そして、静かに石を観る――目の前の石と向き合いながら、その形や色・質感を味わってみてください。

「意外と地味だな」と感じるかもしれませんし、「石の姿・形、色合いってこんなに素敵だったのか」と驚くかもしれません。
私は角の丸みや表面の風合いを眺めながら、『この姿になるまでどれだけ川を巡ったのか』と長い年月を感じ、心を落ち着かせることが多いです。
また、水石の世界では、石に水を打って鑑賞することがよくあります。
洗っているときに気づいたかもしれませんが、すれたり風化して白っぽく見える石でも、濡れると本来の色を取り戻し、驚くほど美しく見えることがあります。
これは「濡れ色現象」といい、水滴が石の小さな隙間を埋めることで光の乱反射が減り、色が濃く見えるためです。
石を水で濡らして鑑賞する方法は、水石の楽しみ方の一つです。
諸説ありますが、「水石」という名前の由来についても、こうした鑑賞法と関係しているとも言われています。ぜひ、水を打って鑑賞する楽しみも試してみてください。

