舟形石(ふながたいし)について

舟形石

水石の「形による分類」は、石の形状に注目し、山・滝・島などの具体的な自然風景や姿に見立てて分類する方法です。
このページでは水石の基本の形状である「舟形石」に関して紹介いたします。

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舟形石(ふながたいし)とは

舟形石(ふながたいし)」は、その形状が舟のように見える水石で、「跳ね出し・張り出し」や「反り」を持つ特徴があります。
文献によると、「全体が反りつつ、一番先端に張り出しがある石が理想」とされています。おそらく江戸時代に川などで活躍した「猪牙船(ちょきぶね)」をイメージされているのかと思います。

全体が軽く反っているソゲ石・溜り石のような石は川原でたまーに見かけますが、良く反って先端がぐっと張り出しているものはほとんど見かけません。

個人的に少し厚みがある方がより船に近い形状だと思っていますが、そういった良石はなかなかお目にかかれないものなのです。

手持ちの石でそれっぽい石がありましたので、参考までに載せておきます。
おそらく反りと張り出しが足りないかと思ってますが、我が家中では古参の舟形石っぽい石です。

舟形石っぽい石

「宝船」と「極楽浄土へ渡る船」

舟形石の中でも、全体が反りながら中央部分に大きな張り出しや突起があるものを「宝船」と呼ぶことがあるようです。

この「宝船」は、中央の張り出しを「帆」に見立て、七福神が乗る帆船の姿を想起させることから名付けられたと考えられます。

ネットで水石検索をすると、まれに「宝船」と呼ばれる石を見かけることがありますので、舟形石の一種と思い記載しました。

その他、「神仙思想」では蓬莱山などの仙境へ渡るための「仙舟(せんしゅう)」という概念があり、舟は神仙の世界へ至る手段とされていました。

また、仏教においても「極楽浄土へ渡る船」という考え方が見られます。こうした思想の影響を受け、日本の庭園文化や石の配置には「舟石を置く」というものが存在します。

水石における「舟形石」の見立ても、もしかするとこれらの思想と無関係ではないかもしれません。

水石の形一覧

その他の水石の形は一覧ページでご確認ください。

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